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Ryo's Report from Norfolk, USA (June 1, 2017-)

Updated on Dec. 21, 2017
No. 2
December 19, 2017
【ODUでの生活】
 勝木教授のもとでは、癌治療を視野に入れた狭帯域高電界パルス(以下、PEF)による細胞内へのカルシウムイオンの流入メカニズムをテーマに研究していました。先輩と協力しながら役割を決め、細胞培養、実験、解析などのことをしてきました。今、ODUでしていることは、体内深部への電解印加をするための装置を研究開発しています。具体的には、話せませんが、主にシミュレーションをしています。熊大にいた頃とやっていることが大分違い、細胞と関わることはなくなりました。未だに分からないことばかりですが、日々精進しています。ここ最近気候の変化が激しく、20度くらいあった気温が一気に0?3度くらいまで落ちたりして、体調を崩し気味です。先週は一週間寝込んでしまいましたが、日本から持参した風邪薬を飲み対処しました。おかゆを自分で作ったのですが、私には料理のセンスないみたいです。肉じゃが、豚カツ、カレーなど学内の友人に日本食紹介として振舞って、「美味しい、美味しい。(失笑しながら)」と言ってくれますが、どうやら私、料理のセンスないみたいです。美味しい日本食が作れるようになりたいと思います。
 さて、英語、研究、料理様々なことにもがいていますが、さすがアメリカ銃社会ということが先日起こりました。研究室から200-300メートルのところで発砲、立てこもりといった事件が起こりました。こういう事件を目の当たりにすると、ここがアメリカということを改めて実感します。(右図)少し見えにくいかもしれませんが、横断歩道の奥、停止線の上に黄色いKEEP OUTの規制線が見えると思います。道路上をたどっていくと、パトカーが道路を塞いでいるのも確認できます。

【宗教について】
 最近、私は聖書について学んでいます。(私自身は、無宗教ですが。)アメリカは移民国家なので、数多くの宗教があります。しかし、一番、アメリカ人の習慣などに影響しているのがキリスト教ではないかと思います。これまで、私は聖書を一度も読んだことがありませんでした。聖書に関する予備知識がないため、自分で読んでも真意がつかめず、理解に苦しみました。そこで、少し怖かったですが毎週日曜日教会で行われるバイブルスタディに参加してみることにしました。クラスを受けていて、疑問に思ったことをその場で先生に問いますが、宗教のことで核心まで聞くというのは難しいものがあります。約二千年の歴史を持っているキリスト教を批判するつもりは全くありません。私は無神経にズカズカ聞いていく方ですが、それでも聞くことは怖いです。(失礼に当たるのでは?傷つけてしまうのでは?怒らせてしまうのでは?)しかし、そのままではいつまでたっても理解できません。英語で教会でのバイブルスタディを受ける一方で、誤解を生まないように、日本語で講義してくださる方を探しました。地元の大学の協力を受け、一人の日本人伝道者(要するに牧師さん)さんへたどり着きました。毎週、その方の講義をスカイプで受けさせていただいています。そのおかげで、なぜキリスト教徒の方の考え方やキリスト教の本質がわかるようになってきました。

【運転免許】
 日本での免許取得方法は、自動車教習所に通って実技試験をパスし、免許センターでペーパー試験をパスするのが一般的だと思います。取得に必要な日数と金額は、教習所合宿で2週間強、30万弱かかるのが一般的です。ですが、友人の話によるとバージニア州で免許取得にかかった日数は、わずか2日で、金額は約2,000円でした。移民の多いアメリカでは、移民してきた方が車社会にいち早く馴染めるように法整備されているのかもしれませんね。運転中に思うこととしては、日本独特のハザード使用方法です。日本では、割り込んだ時にハザードを点滅させ「ありがとう」と伝えます。アメリカでは、ハザードは、非常用でしかありません。割り込んで、ハザード点滅したら、それは緊急停止の合図になってしまい、後列車を驚かせてしまいます。こんな些細なところで、自分が日本人であるということを実感させられます。

以上。
No. 1
August 1, 2017
勝木教授の言葉がきっかけです。留学は私にとって遠い存在でした。英語を話すことも、読むこともできない私が留学なんて考えるわけがありません。 しかし、飲み会の場や研究室での先輩、友人たちの留学経験を聞くにつれ、留学に対して興味が湧いていきました。 私の前にOld Dominion University(以下、ODU)に行った平川さんも仰っていますが、私も彼と同じく勝木教授の授業中の話がきっかけです。 「これからグローバル社会になっていく日本。エンジニアにとって英語は必須なものだ。」英語に自信がない私は、これからの社会で生き残っていけるかを考えました。そこから、留学を真剣に考え始めました。国際社会をリードできる技術者になるためには、異文化を知る必要があります。触れることが1番身につきます。そこで留学を決意しました。   技術者としての目的の一方で、単純に話したいと思ったのも大きな理由です。 大学のある熊本や、大都市の福岡では時折、外国からの観光者を見かけます。道に迷っているとわかっていても、話しかけることができません。 英語で話しかけることはとても勇気がいります。 こういうとき、気軽に話せたらなと思ったことも理由の1つです。

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